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【学習塾】お客さまのお悩み

こんにちは遠野学習塾のほどくまです。

前回のブログのつづきです。

 

「うちの子まったく勉強しなくて…」とお悩みになられているのはご兄弟が少ないご家庭に多いような気がしますが、これはきっと、うちの子が他の子と比べてどうなのか、という比較を具体的にできない不安もひとつの要因だと思います。

まず、

そんなに焦らなくても大丈夫

です。

学習塾の先生をしていれば、勉強をまったくしない、かつ、勉強ができない生徒の面倒をしているため、そのような子がめずらしくないことがわかります。そしてもうすぐ受験があるのに本当に何もしない、という子はよほどの大物でもなければそうそうお目にかかれるものではありません。

 

そこで、このブログのテーマを、なぜ勉強をしないのかという根底を探ることにしましょう。

私は「自分の人生を自分で決める」という社会的責任がまだぴんときていないからだと解釈しております。

 

「親がいつまでも食べさせてくれるわけじゃない」

「いつかは自立しなくちゃいけない」

 

大人からすれば当然で、だからこそ、今のうちから勉強をしなければいけませんが、このような自立意識はまだまだ中学生にはありません。それに個人差もあります。中学生でそれを感じる子もいれば、高校生、大学生になっても「なんだかんだ親が助けてくれるっしょ」といって自立できない子が大勢いるのは事実です。

中学生~高校生は自分で収入を得て暮らしているわけではありませんから、思春期は自立についてイメージの中で少しずつ学んでいく、いわば自立のスタート地点だと思います、

それでこのような思春期の学生に何を学んでほしいか、と問われるならば、自分の予測の甘さを修正してほしいというのが私の意見です。

 

どういうことかというと、たとえばワークをペラペラめくるだけでテスト勉強を済ます、という子がいるとしましょう。

保護者によっては、その行為を目にした時点でもう「もっと一生懸命勉強しなさい!」というお叱りのお言葉を頂戴することになるのかもしれません。というかほとんどがそうだと思います。私からすれば、叱るのはもう少し待ってあげてほしい。

 

というのは、このような子の最大の問題は「50の努力をしたら100の成果が得られる」という認識の甘さにあるからです。

 

もちろん、本人からしたら「(普段しない勉強をしたから)僕は100の努力をしたよ!」と口答えしそうではあります。ですが、本人がどれだけ言い張っても、世間ではワークをぺらぺらめくる行為を「50の努力」としか評価しないのであります。

 

そして50の努力をしても50かそれよりも少ないの成果しか返ってこないのが世間です。

 

若者にありがちな「まあ余裕っしょ」的、楽観的な予測の立て方のままでは、高校受験、大学受験、そして社会にでてからもずぅーっと苦労すると思うのです。

その子の将来を思うなら、定期テストの点数で一喜一憂するよりも、どれだけ努力したらどれくらいの点数がもらえるのかという認識の甘さを自覚することの方がずっと大切であります。そしてそれは中学生にもなれば少しずつ学ぶことができます。早すぎることはありません。

 

そのためには、まずはすべて自分でやらせて、失敗させてあげる。

 

その後で

「ワークを眺める勉強の仕方だと次はどんな点数になるのかな?」

「勉強する時間はこのままでいいのかな?」

みたいに自分で考えさせましょう。

 

それらを踏まえたうえで、同じ失敗を繰り返したその時は、思いっきり叱りましょう笑

まずは本人を信じてやらせてみてほしい。そして、失敗させてください。自分の予測が甘いことや、努力不足を自分で学ぶチャンスを与えましょう。そして、どうすればいいかわかっているのに、それをしなかった、同じ失敗をくり返したらそこで叱りましょう。

 

このように考えていくと、どうやら教育は「辛抱強く信じること」が必要になってくるようです。

信じるからさぼられると悲しいし、信じているから叱ります。

 

だから次こそはうちの子がテストでいい点数をとってくれると信じてみてください。

それが大人と子どもが信頼関係を結ぶスタート地点だと思います。子どもの時、自分のことを信じてくれる大人がいて、うれしくありませんでしたか?

 

いかがだったでしょうか。

保護者からのお悩みは随時受け付けております。メールやお手紙、お電話でも構いませんので、まずはお声がけください。

必要に応じてご都合のよい時間帯に2者面談・3者面談の場を設けます。おいしいコーヒーでも飲みながらお悩みをお聞かせください。

 

それではよい週末を!

遠野学習塾でした。

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