教育

【先生のひとりごと】統括教育ートータルエデュケーションーの構想

 統括教育(トータルエデュケーション)について

こんにちはホドクマです。

まずは皆さまに感謝です。おかげさまで遠野学習塾を立ち上げてから10か月目に突入しました!そして、少しずつ生涯をかけて取り組みたいことを考える余裕ができました。

そこで今日は将来取りくみたいことの構想メモ?のようなものを書いていきます。教育に関心がある方、程熊という名前も性格も変わっているアラサーに関心があるかたはぜひお読みください。笑

わたしが今後取り組みたいと思っていることは、トップにも書いた通り「統括教育 トータルエデュケーション(仮)」です。統括というと縦社会を連想させて窮屈なイメージですが、やりたいことはその反対で自由とかそんなです。笑

以下、どういうことかを3つ書いていきます

(1)仕事も多岐にわたるようになって、保護者がお子さんの才能に適した職がわからない時代になった。例えばお子さんが
・車が大好き
・数学が苦手
・人と話すのは好き
・海外で働きたい
という個性をお持ちの場合、どのような進路を勧めるでしょう。

わたしなら『自動車会社の海外営業部門』を勧めます。それになるためには理系・文系を問いませんが、できれば経済学部・環境学部あたりを勧めます。となれば大学受験には数学を必死に勉強する必要はなくなります。もしかしたら必要ないかもしれません。

そうなると一般的な保護者視点の「数学赤点だからうちのは勉強が苦手」から「うちの子の将来に数学は必要ない」に代わるんじゃないかと。

(1)のまとめ
→プロゲーマーやシステムエンジニア等、現代になんの仕事があるのかを把握していれば、進路指導にも大きなメリットがあるんじゃなかろうか?

(2)第三者としてお子さんと接することの価値
これはまだ、私のなかであいまいなところもありますが、とりあえず書いてみます。学習塾の先生として生きていると、保護者でも公務員ではないからこそお子さんのことがよく見えることがあります。たとえば、「図書館で勉強するの好き?」という質問をお子さんにしたことはありますか。
それで「好き」ならなぜ好きなのか。
それで「嫌い」ならなぜ嫌いなのか、尋ねてみましょう!

わたしの生徒で「図書館で勉強がするのが嫌い」という子がいました。

以下、その子(仮にAさんとします)との会話です。

わたし「どうして嫌いなんですか?」
Aさん「だって…なんか…」
わたし「…」
Aさん「くしゃみとか…せきができない…」
わたし「くしゃみをするんですか?」
Aさん「しないけど…ペンの音とかも…」

会話を続けてわかったのは「音を立ててはいけないという緊張状態が苦手」ということです。

これ以降、わたしはその子に宿題を課すのをやめ、テストの目標を定めるのもやめました。のんびりリラックスしながら取り組んだほうがその子に合うと思ったためです。しかし、保護者の方に「今日ちゃんと〇時間勉強した!?」みたいな質問をされて、それでムッとして塾に来られることがたまにあります。

(2)のまとめ
→身内でもなく、公的教育機関の組織の一員でもなく、第三者として教育できるメリットがあるんじゃなかろうか?

(3)公的教育機関ではできない指導の価値
おおよそ、学校側は宣伝文句として「大学進学率〇〇%」みたいな表現をしますが、わたしにはそれが正しいとは思えない。(1)にも書きましたがその子にとって大切なのは、人生にとって必要以上の勉強(=無駄?)に費やす時間をなるべく減らし、学力を上げるためじゃなく目標に向かってスマートな人生を選択することです。

極端な例ですが、飲食店の経営を目指すなら世界史は必要ないし、化学の研究者になりたいなら古典は必要ないと思うんです。

現状、大学側もセンター試験を廃止し(2020年度廃止予定)、点数だけではなく分野ごとの能力も大学側にお知らせします。この背景には教育機関の方も「まんべんなくできる子」から「必要な能力をもった子」を選ぼうとする意図がある気がしています。今後この傾向はどんどん強くなるでしょう、というかそうなってほしいものです。

(3)のまとめ
→「勉強しなさい」から「勉強する必要ないよ」にシフト。そうすることで本当に必要なものに時間を費やすことができる。

以上が独立して塾を経営し、10カ月目に突入した現段階での感想としておきます。周囲の大人の価値観や社会の制度にとわられずに、やりたいことにむかって時間を使ってがんばってほしい。『自由教育』ともいえるかもしれません。同じ考えを持たれている方がおりましたらぜひいっしょに仕事したいと思っています。

わたしは家庭教師歴のアルバイト歴は長いですが、学習塾経営者としてはまだまだ若造であります。「この若造がぁ!」みたいなご意見ありましたらご自由にお書きください。


ここまで読んでくれたかた、ありがとうございました。
遠野学習塾でした。

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