発達障害 教育

「わからない問題があると勉強をやめてしまう子」の解決法

こんにちは。遠野学習塾のほどくまです。

今回は「わからない問題があると勉強をあきらめてしまう子」の解決法を書いていきます。当たり前と言われれば当たり前な解決法ではありますが、こういう土台からしっかりと解説するのも大切だと思うのです。

もしこのブログを読んでくれている方のお子様でも心当たりがあれば、ぜひ実践してみていただければうれしいです。また、そうでなくともご家庭でのご指導の参考になれば幸いです。

私がぜひ実践してほしいと思うのは
1 間違っても叱らない
2 教室であれば周りの生徒から、ご自宅であれば他の兄弟から距離をおく
そして場合によっては
3 解答を見える位置におく
の3つです。

 

ではなぜこれらをおすすめするのか、その理由を書いていきます。

 

まず最初に1についてですが、たとえば学校で「この問題すら解けないと、高校ではやっていけないよ」「これができない学年は先生初めてだ」的なことを言われていたり、ご自宅でも「どうしてこんな計算もできないのー?」みたいなことを万が一保護者の方から言われたことがありますと、「解けないことは悪いことだ」みたいに捉えてしまっていることがあります。

ですが、それは本当は正しくはありません。なぜなら勉強とは自分の導き出した答えを、解答をみながら間違いなおしをすることです。であれば最初に間違うことは悪いことではないのです。むしろ最初から解答をみて勉強する癖があると、テストで初めてみた問題を解くことは難しくなります。

 

ということで、問題を間違っても叱る必要はありませんよ、ということです。

 

もしかしたら「それじゃあ甘すぎる!」とおっしゃる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。私がここで言いたいのは叱ってはいけないということではありません。もちろん、やるべき宿題をやらなかったり、誰かをいじめたり、学校の物を壊したりしたときにはきちんと叱るべきでしょう。

けれども社会人として働いているのであればまだしも、義務教育の段階で間違うことや分からないこと自体を叱るのは厳しすぎるんじゃないかな?と私は考えます。

 

つぎに2についてですが、たとえば間違うたびに「お兄さんは解けたのに」「友達の〇〇くんはできるのに」とだれかと比べられて傷ついたことがあり、それを避けるために勉強をやめているのことがあるからです。

私は周りを気にしている子には「ほかの子と比べなくてもいいよ」と声をかけるようにはしています。ですが、誰にどう思われているのかというのは、つい気になってしまうものです。ですからパーテーションを使ったり、席を離したり、壁を挟んだり、物理的に空間を区切るようにしています。

 

だれかと比べられて、傷ついてしまう。それは親である私たち大人だって同じことではないでしょうか?

 

3で改善するのは少し難しい話になりますが、ASD(発達障害のひとつ)が関係しているケースです。思い通りにならなかったり、ちょっとした変化で「極端に不安になる」「パニックをおこす」ことがあるためです。

自分の思い通りにならないと泣いてしまったり、感情のコントロールができなかったりする子もおられるので、もしASDによるものであれば責めたり叱ることで大きく改善することは見込めません。もし「×が付くのがやだ」「全問正解じゃないとやだ」という強い意志があるのであれば、無理にそのまま続けるには大きな困難が伴います。

であれば解答をそばにおいてあげたりして、まわりの大人がその子の状況を察して適切な環境を作ってあげることが大切かなと思います。

 

ようは自分が勉強しやすいやり方で勉強すればいいだけのことです。

 

まあ、③については少々判断が難しいところもあります。保護者様だけで悩むのではなく、経験がある方と相談しながら進めたほうが確実かもしれません。

 

いかがだったでしょうか。

 

こんな感じでこれからも私なりの教育についての記事を発信する予定です。
よろしければぜひFacebookやブログのフォローをお願いします。

-発達障害, 教育

© 2024 遠野学習塾