昨日は、ご家族で学習相談に来てくださいました。
市外にお住まいの方でしたが、「発達特性に理解のある学習塾を探していたところ、遠野学習塾を知りました。」ということで、ご相談いただきました。
10年前に遠野学習塾を始めた頃は、まさか市外から相談に来ていただける日が来るとは思っていませんでした。
もちろん、毎年のように少し離れた地域から通ってくださる生徒さんはいましたが、「発達特性への理解」という点を理由に選んでいただけたことは、本当にありがたく感じました。
面談では、お子さんのテストを一緒に見ながら、「今、何を優先して取り組むべきか」を整理しました。
保護者の方は、「さくらんぼ計算のような暗算が苦手で…」と、とても心配されていました。
もちろん、暗算ができることは良いことです。
ただ、私は「今は筆算をしっかり身につけることを優先しましょう」とお伝えしました。
なぜなら、中学校以降の定期テストでは、多くの場合、問題用紙と解答用紙が別になっています。
提出するのは解答用紙だけですので、最終的に正しい答えを書ければよい問題がほとんどです。途中計算を暗算で行ったか、筆算で行ったかが問われる場面は、それほど多くありません。(もちろん、途中式を書く問題もあります。)
だからこそ、小学校のうちは「全部を完璧にできるようにする」ことよりも、これから何年も使い続ける筆算をしっかり身につけることの方が大切だと考えています。
遠野学習塾には、使えば急に成績が上がるような特別な教材があるわけではありません。
一人ひとりのお子さんによって、「今、優先すべきこと」は違います。
その子にとって今一番大切なことを見極め、焦らず繰り返し取り組める環境をつくること。それが遠野学習塾の役割だと思っています。
面談が終わる頃には、保護者の方の表情も少し和らいだように感じました。
最終的に通塾されるかどうかは、ご家庭でゆっくり話し合って決めていただければ十分です。
遠野学習塾は、「入塾していただくこと」だけを目的にしているわけではありません。
「少し安心できました。」
「今やるべきことが分かりました。」
そう思って帰っていただけたなら、それだけでも今回の面談には大きな意味があったと思っています。
10年間、地域の子どもたちと向き合い続けてきました。
高校受験や大学受験を目指す生徒はもちろん、発達特性のあるお子さんや、不登校を経験しているお子さんなど、一人ひとりに合わせた学びを大切にしてきました。
その積み重ねが、少しずつ地域の外にも伝わり、「相談してみたい」と思っていただけるようになったのだとしたら、これほど嬉しいことはありません。
これからも、「この子にとって今、本当に必要なことは何だろう。」という視点を忘れず、一人ひとりと向き合っていきたいと思います。
