こんにちは、遠野学習塾の程熊です。
ここ最近、市議会関係の方々や地域の支援団体からお声がけをいただく機会が増えてきました。
その中でふと気づかされたのは、私はすでに「発達障害の専門家」として、地域で認識されているということでした。
実際、当塾にはLD(学習障害)、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)など、さまざまな特性をもつ子どもたちが通っています。私自身も発達特性を軽く持っていることから、本人のつまずきやしんどさに対して、実体験をもとにした共感と対応ができる環境をつくってきたつもりです。
【先日の「たんぽぽ会」での気づき】
先週、引きこもり支援の「たんぽぽ会」に参加させていただきました。
そこでお会いした方の中に、「小学校時代にLDとADHDの特性を抱えていた」という方がいらっしゃいました。
私は、かつて授業の中で同じような様子を見たことがあったので、「たとえば、国語の音読をさせられるときにとても嫌だったりしましたか?」と質問すると、その方は「そうなんです、まさにそれでした!」と心から共感してくださって、「一人でも、理解してくれる大人がいたら違ったかもしれない」と言ってくれました。
【LDの子がテストでつまずく理由】
ここで、実際に私の塾で起こったエピソードをひとつご紹介します。
たとえば、次のような足し算の問題があったとします:
多くの子は、これを順に解いて
(1) は +8、(2) は +7 というように正しく進めていきます。
ところが、かつて通っていたLDの特性を持つ子は、これを
と書きました。
なぜこのようなミスが起きるのか?
実はその子は、問題の番号「(1)」「(2)」も足し算の一部として認識していたのです。
つまり「(1)」の「1」も計算に入れてしまい、3 + 5 + 1 = 9 としていたのです。
私たちにとっては「番号」として見える記号が、視覚的に情報を整理するのが苦手な子にとっては「数」として処理されてしまう。これは一例ですが、LDの子にとって非常に起こりやすい誤解です。
【ちょっとした工夫が、大きな支えに】
このようなときの対策として、問題番号は「①」「②」と丸付き数字にしたり、計算式との間にスペースを大きく空けることで、認識の混乱を防ぐことができます。
また、算数や数学に限らず、英語の授業でもフォントが変わるだけで文字の認識が難しくなることがあります。「g」と「q」などが似て見えてしまったり、筆記体になると読めなくなるという子もいます。
だからこそ、授業の設計やプリントの作り方ひとつとっても、個々の特性を意識することが必要なのです。
【これからの遠野学習塾】
これまで「地域密着型の個別指導塾」として歩んできた遠野学習塾ですが、
今後は「発達障害・ひきこもり対応専門の学習塾」としての側面も、より明確にしていきたいと考えています。
理解者が一人でもいれば、子どもは安心して学ぶことができます。
私たちはその「一人」でありたい。
そう思って、これからも地域とともに歩んでいきたいと思っています。
